草津温泉は、大和武尊(やまとたけるのみこと)によって発見されたと言われています。

やまとたけるのみことは、景行天皇の皇子で、クマソや、東の蛮人を退治し、
国を平定したとされる英雄です。
しかし、彼の人生に一つだけ悲しみの点がありました。それは、妻の弟橘姫の死です。

やまとたけるのみことは、静岡県の走水を渡るとき、
「こんな海峡なんでもない」とつぶやいたため、海神の怒りを買ってしまいます。
そして、そのために大嵐が何日も続き、前に進めなくなってしまうのですね。
東へ向かわないといけないのに、このままではどうしょうもない。

困り果てていると、同行していた妻の弟橘姫が、
「私が人身御供になります」と名乗り出るんです。
いったんは反対しようとしたやまとたけるのみことも、
弟橘姫の意志が固いことと、嵐が収まりそうもないので、姫の犠牲をやむなしとしてしまいます(T_T)

そして、弟橘姫は、海の底へ……。
途端に嵐は静まり、海を渡ることができました。こうして、やまとたけるのみことは、関東へたどりつき、逆らう賊たちを退治して、英雄となりました。

しかし、帰り道でのこと。ふっと弟橘姫のことを思い出して、悲しくなったんですね(>_<)
そして、こうつぶやきました。「我が妻よ」と。「我が妻よ」を昔の言葉で言うと、「吾妻(あづま)はや」となります。

さて、ここ、草津温泉の住所を調べてみてください。
群馬県吾妻郡草津町。地名に「吾妻」という文字が入っていますね。
やまとたけるのみことは、この草津温泉でも、妻を忍んで泣いたのかもしれません。
なんだか、悲しい話ですね。

 
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